
「引っ越しでエアコンを移設したい」「古いエアコンを処分したい」など、エアコンを取り外す必要が出てくる場面は意外と多いものです。
しかし、エアコンの取り外しは、電気工事や冷媒ガスの取り扱いなど、専門的な知識と技術が必要な作業です。
この記事では、エアコンの取り外しを検討している方に向けて、安全かつスムーズに取り外しを行うために注意すべき3つのポイントを解説します。
目次
エアコンを取り外すとき3つの事前確認時事項
エアコンの取り外し作業を始める前に、以下の3つのポイントを必ず確認しておきましょう。
1つ目:取り外した後のエアコン本体や配管材の処遇
取り外したエアコン本体や配管材をどのように処分するか、事前に決めておく必要があります。
- リサイクル: まだ使えるエアコンは、リサイクルショップや家電量販店に買い取ってもらうことができます。
- 処分: 古いエアコンや故障したエアコンは、家電リサイクル法に従って処分する必要があります。自治体の指示に従って、適切な方法で処分しましょう。
- 配管材: 配管材は、金属やプラスチックなどでできているため、自治体の分別ルールに従って処分します。
2つ目:天候が良いか悪いか(雨や雪が降っていないか)
エアコンの取り外し作業は、屋外で行う必要があるため、天候に左右されます。
- 雨天: 雨天時の作業は、感電や漏電のリスクが高まるため、避けるべきです。
- 降雪: 降雪時は、足元が悪くなるだけでなく、室外機が雪に埋もれて作業が困難になることがあります。
- 強風: 強風時は、室外機が倒れたり、配管材が飛ばされたりする危険性があります。
天候が悪い場合は、作業日を延期するなど、無理のない計画を立てましょう。
3つ目:工具等は揃っているか
エアコンの取り外しには、以下の工具が必要です。
- ドライバー: プラスドライバー、マイナスドライバー
- レンチ: モンキーレンチ、スパナ
- ニッパー・ペンチ: 配線を切断するために使用
- 六角レンチ:バルブを閉めるときに使用
- ナイフ:カッターナイフ
- 脚立:室内機を外すとき、外部での配管を外すときに使用
- クーラーキャップやパテ:配管を抜いた後の穴を塞ぐために使用
これらの工具が揃っているか、事前に確認しておきましょう。
エアコンを取り外す時の3つの危険要素
エアコンの取り外し作業には、以下の3つの危険が伴います。
電線
エアコンの配線は、感電の危険性があります。
- 必ずブレーカーを落としてからコンセントを抜き、作業を行いましょう。
- 配線を切断する際は、切った後必要があれば絶縁テープで保護しましょう。
冷媒配管
冷媒配管内には、フロンガスという冷媒ガスが封入されています。
- フロンガスは、地球温暖化の原因となるため、大気中に放出しないように注意しましょう。
- 配管を切断する際は、必ずポンプダウンをして、冷媒ガスを回収しましょう。
ドレン管
ドレン管は、エアコン内部の水を排出する管です。
- ドレン管内には、雑菌やカビが繁殖している可能性があるため、なるべく触れないようにしましょう。
- ドレン管を取り外す際は、ビニールなどで養生し、汚水が漏れないように注意しましょう。
まとめ
エアコンの取り外しは、専門的な知識と技術が必要な作業です。安全に作業を行うためには、事前にしっかりと準備をし、危険を回避するための対策を講じることが重要です。
もし、自分で取り外しを行う自信がない場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。
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