省エネエアコンの選び方|APFの見方と電気代シミュレーション

「省エネエアコンって本当に電気代が安くなるの?」 「APFって何?カタログの見方がわからない」

電気工事士として28年、数え切れないほどのエアコンを見てきた筆者が、省エネエアコンの選び方をわかりやすく解説します。


目次

APFとは何か

APF(通年エネルギー消費効率)とは、エアコンの省エネ性能を示す指標です。

APF=1年間に必要な冷暖房能力の合計 ÷ 1年間の消費電力量

APFの数値が高いほど、少ない電力で効率よく冷暖房できる省エネなエアコンということになります。

APF省エネ性能の目安
4.0未満省エネ性能が低い(古いモデルに多い)
4.0〜5.5標準的な省エネ性能
5.5〜7.0省エネ性能が高い
7.0以上最高クラスの省エネ性能

省エネエアコンで電気代はどのくらい変わる?

例えば、10年前のエアコン(APF4.0)と最新の省エネモデル(APF7.0)を比較した場合。

6畳用(2.2kW)のエアコンを1日8時間、年間1,200時間使用した場合の電気代目安:

モデルAPF年間消費電力年間電気代(目安)
10年前のモデル4.0660kWh約19,800円
最新省エネモデル7.0377kWh約11,300円
差額約8,500円/年

※電気代は1kWhあたり30円で計算

買い替え費用を電気代の節約額で回収できる年数は、機種によりますが5〜10年程度が目安です。


省エネエアコンの選び方5つのポイント

1. APFを確認する

カタログや製品ページに必ず記載されています。同じ畳数対応モデルで比較するときは、APFの数値を見て選びましょう。

2. 部屋の広さに合ったサイズを選ぶ

エアコンは能力が大きすぎても小さすぎても効率が落ちます。部屋の広さに合ったサイズを選ぶことが、省エネの基本です。

部屋の広さ推奨冷房能力
6〜8畳2.2〜2.5kW
10〜12畳2.8〜3.6kW
14〜16畳4.0〜5.0kW
18〜20畳5.6〜6.3kW

3. 省エネ達成率をチェックする

カタログに「省エネ達成率○○%」と記載されていることがあります。100%以上であれば、国が定めた省エネ基準を達成していることを示します。

4. 自動掃除機能付きを選ぶ

フィルターの目詰まりは省エネ性能を大きく低下させます。自動掃除機能があるモデルは、常に最適な状態で運転できるため実際の省エネ効果が高いです。

5. インバーター制御を確認する

現在販売されているほぼすべての家庭用エアコンはインバーター制御ですが、念のため確認しておきましょう。インバーターなしのモデルは省エネ性能が大幅に劣ります。


メーカー別の省エネ性能の傾向

各メーカーとも上位モデルほどAPFが高い傾向があります。主要メーカーの最上位モデルのAPFは6.5〜7.5程度が一般的です。

カタログのAPF数値を比較して、同価格帯で最もAPFが高いモデルを選ぶのが省エネエアコン選びの基本です。


省エネエアコン購入時の補助金・助成金

自治体によっては、省エネエアコンへの買い替えに補助金が出ることがあります。

購入前に以下を確認しておくといいでしょう。

  • お住まいの市区町村の省エネ補助金制度
  • 経済産業省の「給湯省エネ事業」(条件により対象外の場合あり)
  • 各メーカーのキャンペーン

まとめ

省エネエアコンを選ぶ際はAPFの数値を必ずチェックしましょう。古いエアコンからの買い替えであれば、年間数千円〜1万円以上の電気代節約が見込めます。

部屋の広さに合ったサイズ選びと、フィルター掃除の習慣化も忘れずに。

エアコンの選び方や工事に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。

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